2023.03.24
太陽の光のようなイエローサファイアのリング
前回の記事の続きです。
前回はお母様のリング、そして今回はお嬢様のリングをご紹介いたします。
お持ち込みされたのはクラックもない明るいイエローサファイア。
ふわりと柔らかな形。
細かく入った美しいカット。
眺めるほどのその美しさに魅了されます。
今回はリングにとのご希望でしたので、まだお若いお嬢様が、お出かけの時に身に付けられるようなデザインにさせていただきました。
お店の中にあるジュエリーの中から、いくつか選んでいただき、両サイドにダイヤモンドが一列に並んだデザインにさせていただきました。
こちらも、ダブルで留めた小さな爪がとてもひそやかで、繊細な印象に。
両サイドのメレダイヤも、ランクの良いものを選んだので、サファイアに負けない輝きを放ちます。
手の白いお嬢様にぴったりのジュエリーになりました。
やはり長く身に着けていただきたいという思いがありますので、デザインの細部にはかなりこだわっています。
年齢を重ねると、シワやフシが目立つようになります。
サイズも大きくなる場合が多いです。
そうなっても似合うように。
一生物にふさわしいジュエリーになるように。
華美過ぎず、繊細過ぎず。
その真ん中よりもちょっと華やかなくらい。
SHIYUKAのジュエリーはブランドのアイコン的なジュエリーは存在しません。
designerがいるジュエリーショップでそれはどうなの??って思うこともあり、リフォームをするまでは悩みの種でもありました。
ジュエリーの勉強を専門的にやってきたわけでもなく、デザインの勉強をしてきたわけでもありません。
旅からインスピレーションを得ます。自然から力をもらいますとか言ってみたい(笑)
私は凡人です(笑)
でも、何が似合うのか、今後どんなふうに似合ってくるのか。
そういうことは、誰よりもわかると思っています。想像力がかなりある方だと思います。
それは、ジュエリーの勉強とはちょっと違う、若いころに経験したモデルのお仕事、構造設計のお仕事、ジュエリーの接客、アパレルの接客、カフェのアルバイトで交わしたお客様との会話、読書、人を観察することなど、そういう経験から培われたものだと思っています。だから私にしかできない仕事。
もちろん今は、仕事をしながらジュエリーの勉強を必死でやっています。
専門的にやっていなかったことで、出来ないことが多いのも事実なので。
お陰で、デザインやりながら図面も描いてプリンターで出力までやって・・って結構珍しいタイプになりました。
でも、それはお店をやるうえで当たり前のこと。
リフォームという仕事は、自分を表現するオリジナルジュエリーを作るよりも難しいことだと思っています。
でも私にはそれが性に合っている。
お話することが大好きで、お客様との会話を通じて、希望を引き出したり、似合うものを提案することが得意だから。
SHIYUKAはとても若い10代の方から、90代の方まで様々な年齢の方がご来店され、リフォームさせていただいております。それだけ年齢に幅があるから、ご提案の内容も多岐にわたります。
難しいなと思うこともたくさんあるけれど、お客様と一緒に作り上げるジュエリーはどれもこれも私にとったら大切なジュエリーたちです。