2023.10.28

エンゲージリングとマリッジリングを合わせました

可愛らしい雰囲気のお客さまがお母様と一緒にご来店くださいました。
私と年齢も近く、考え方に共感できる部分も多くてとっても素敵な方でした^^

譲られた宝石や、ご自身のエンゲージリング・マリッジリングを少しずつリメイクしていくことに。

まず初めは、ご自身のエンゲージリングとマリッジリングをご紹介いたします。

元々のデザインはこちら。
クラシックなスタイルで、気に入って着けておられたのがわかります。
華奢だけど、地金をしっかり使った作りで、丁寧に作られた宝石でした。
ただ、年齢を重ねると今の自分にしっくりこなくなってくる。
こういうことってよくあります。

若いぴちぴちの指の時に合わせて購入したものなので、手に貫録が出始めるとたちまち違和感が生じます。
私も夫から頂いたリングは、3つ目のホールのピアスになり、次はブレスレットになるためにまたまた枠から外しています。
リメイクってそういう風にその時の自分に合わせて変えられるから楽しい。
ちょっとした自分への投資ですね^^
似合うものをつけていると安心感があるので、宝石に投資するのはすごく良いと思っています。

今回のお客様は、エンゲージリングとマリッジリングを合わせてほしい!というご希望でした。
出来上がったのがこちら。

大小のダイヤモンドをちりばめたデザインにしました。
センターにはとっておきのエンゲージリングのダイヤ。
美しいピースなのでとても華やかです。

異なる大きさのダイヤがちりばめられているので、キラキラとダイヤが輝きとっても美しいジュエリーになりました。


こちらはCADです。
指当たりが滑らかになるように角を面取りしたり、アームの太さにもこだわっています。
ベースは平打ちのリングで、これは丸い甲丸リングにすると甘くなりすぎるから。
ネイビーやブラックのお洋服が似合うお客様は、かわいらしい雰囲気がありながらもどこか直線の部分、エッジがちょっと効いている方が断然似合うと判断した結果です。
そう思ってリングのベースは四角い平打ちにしています。


こっちは着色したデータ。
小さなメレダイヤは4本の爪や2本の爪で留めていますが、センターのダイヤは6本のプロングセッティング。
そこはエンゲージリングの王道にしてみました^^
図面では爪がぴこっと立ち上がっていますが、これは爪を倒して留めるので、ちょっと長めに描いています。
職人さんが石合わせをして爪の長さを良い感じにカットしてとめてくれます。

お仕事にも邪魔にならないように、爪は丸くデータを作ってしっかり留めてもらいました。
引っ掛かりもなくとがっている部分もなく完璧な仕上がりになりました。

編集後記
こちらのリング、仕上がった時に私が一番最初に指にはめて、違和感がないかチェックします。
あまりにも可愛く出来上がったので、自分も欲しいーーーー!ってなったのですが、指にはめてみてびっくり。全然似合わない(笑)
もう笑っちゃうくらい似合わない。
借りてきたリングみたいで、欲しいと思ったけれど断念しました^^;
多分この小さな煌めきの集まりが似合わないようです。
1.35ミリくらいの小さなメレダイヤのエタニティリング、パヴェセッティングのリング。
多分これらの宝石は似合わない。
残念。好きな物と似合う物は違いますね(笑)

お客様には似合う物、似合わない物、ちゃんとお伝えいたします^^
ご自身が素敵に見える宝石をつけてほしい。
これがあれば、後はプチプラつけてもOK。
これがあれば、自分は綺麗に見える。
こういう安心感ってとっても大事。
無理に背伸びせず、余裕でさりげなく良いものを身に着けている女性ってとっても素敵。
どんなデザインでも「清潔感」「上品」であること。
書道の先生にもいつも言われます。
品を欠いたらあかん。
文字も宝石も、同じですね^^

私がいつも心がけていることです。

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