2026.03.18

制作のわくわくと、経営の誠実さ。私にとっての「いい仕事」。

アクセサリー作りから始まった私の仕事ですが、当時も今も変わらないことがあります。
それは、制作に対して心から「わくわく」することです。

以前は石留めや研磨といった手仕事もすべて自分で行っていました。
納得のいくものが出来上がると、本当に嬉しかったのを覚えています。
現在は、信頼できる職人さんに業務を委託する分業スタイルをとっています。
私の担当は、お客様のカウンセリング、図面作成、そして造形です。
造形をして形が見えてきた時、それが良いものだと確信できると、今でも当時のようにわくわくして楽しい気持ちになります。

私が手がけるのは、すでに行き先が決まっている宝石です。
お客様のお顔を思い浮かべながら、「早く見ていただきたい」と、完成が待ち遠しくてそわそわしてしまいます。
こうした形でお仕事ができるのは、本当に幸せなことだと感じます。
お客様からも「いい仕事だね」と言っていただくことが多く、私自身も心からそう思っています。

在庫を持たず、サンプルを元に進める私のやり方は、宝石商としては珍しいのかもしれません。
職人なのか、デザイナーなのか、あるいは経営者なのか。
ただ、自分の得意なことを仕事にし、それがうまく循環している今の形が、私にとっての正解なのだと思っています。

先日、確定申告が終わりました。
税務は税理士さんにお願いしていますが、丸投げはしていません。
毎月決まった日に帳簿を付け、粗利や純利益の計算、経費の見直しを自分で行っています。
納税分や社会保険料をあらかじめプールしているため、税理士さんからは驚かれることもあります。
領収書を日付順に整理して提出しているので、手間がかからない分、費用も抑えていただいています。

自分では大雑把な性格だと思っていましたが、案外きっちりしている自分に驚きました。
人様の宝石を預かるという仕事は、本来とても怖いものです。
この道で生きていくと決めたからこそ、
「仕事は完璧であること」
「ミスは許されない」
「支払いは気持ちよくする」
ということを自分に言い聞かせてきました。

お金のことも、自分でしっかり調べて税理士さんに教わることで、不安やモヤモヤが消えました。
「わからない」という状態が一番怖いものです。
数字は味方です。不安になった時こそ、数字を直視するようにしています。

他の経営者の方、特に一人で活動されている方々と話をすると、お金の扱い方には色々な考えがあるのだと勉強になります。
なかには、いかに支払いを免れるか、あるいはすべて他人任せにする、とりあえず全部経費にしておくといった話を聞くこともあります。
私は、自分でも真面目すぎると思うことがあります。
時には要領が悪いと笑われるかもしれませんが、それで構いません。
自分に正直であること、不正をしないこと。
それが、私が気持ちよく、純粋な心でお仕事をするために譲れない一線なのだと気づきました。

そうしてコツコツと積み上げた土台の上で、新しいアイデアを形にし、お客様に喜んでいただく。
やはり、いい仕事だなと思います。

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