2025.12.28
宝石とお金と、私の仕事の話
みなさま、こんにちは。
今年一年、いかがお過ごしでしたでしょうか。
2025年は、私にとってとても大切な一年になりました。
昨年、箕面のお店をたたみ、いったんすべてを壊して再スタートを切った今年。
何もかもを自分で考え、自分で資金を調達し、行動し、ひたすら前に進んだ一年でした。
この一年で、いちばん向き合ったテーマは「お金」です。
お金の流れ、税金、節税、キャッシュを増やす方法。
脱税や現金授受のメリット・デメリット、売上をごまかす手口、経費の扱い方。
正直なところ、かなり突っ込んだところまで学びました。
伴走してくれている税理士さんと面談を重ねながら、自分の性格や価値観を踏まえて、
「自分にとって稼ぐとはどういうことか」
を、じっくり考えた一年だったと思います。
自分で言うのもなんですが、私はかなり真面目です。
疎ましがられたり、馬鹿にされることもありますし、「正直者はバカを見る」と言われたこともありました。
この一年のお金の扱い方についても、そうした言葉を向けられる場面がありました。
私は基本的に不正が嫌いです。
正しく稼ぎ、正しく節税し、きちんと納税する。
疑われるのが嫌なので、お客様と私の間で現金の授受は基本的に行いません。
税理士さんはいますが、経理は自分でやっています。
一か月分の収支をきちんと説明できる数字で並べ、それを見ながら次の月の戦略を一人で考える。
税理士さんに丸投げするのではなく、対等に話ができる状態でいることは、とても大切だと思っています。
かつては「お金は怖いもの」という認識がありましたが、この一年学んだことで、お金は自分を守ってくれるパートナーのような存在に変わりました。
お店をたたみ、新大阪に拠点を移したときに掲げたスローガンは、
「固定費と無駄な行動を極限まで減らし、最大の利益を得る」
今はマイクロ法人、マイクロ経営という言葉もよく聞くようになりました。
会社勤めが性格的に合わなかった私にとって、稼ぐための選択肢は独立しかなかった。
すべてをミニマムにするという考え方は、私の性質にとても合っていると感じています。
代々続くものがあり、やろうと思ったときにすべてが整っている人を見ると、羨ましく思うこともあります。
でも、何もない状態から、一人で知恵を絞り、コツコツ積み上げている今の自分も、なかなか面白いと思っています。
宝石を仕事にしているのに、売るもの(現物)がなくて成り立つの?
同業者からよく聞かれますが、問題ありません。
私は面倒なことが苦手で、特に棚卸が大嫌いでした。
売れない在庫を抱え、それが資産として計上され、結果として所得税が上がる。
それが嫌で、現物を持たないやり方(パーツ類も保有しない)を選びましたが、今のところ何も困っていません。

年末に、不要なものをたくさん手放しました。
中でもいちばん大きかったのが、彫金デスクです。
この一年、彫金デスクの前に座ることはありませんでした。
作ることが向いていないと感じながらも、それしか方法がなく、ひたすら作り続けていた頃。
高価なデスクを、少しずつお金を貯めて手に入れたときの喜びは、今でも覚えています。
でも場所を取るし、これからは「手を動かす」よりも「知識と感性」で勝負すると決めたので、必要ないと判断しました。
ガラスのショーケースも、展示会で使ってみたものの、今のスタイルには不要でした。
場所を取るものは、極力持たない。
パーツ入れとして使っていた木製の多段引き出しも同様です。
中を整理してみると、大量の工具、先端工具、薬品類。
すべて、自分で作っていた頃の名残でした。
アクセサリー制作時代の天然石ビーズも手放しました。
高価なものもありましたが、使わないものを所有し、棚卸する手間を考えると、持たない選択の方が自分には合っています。
お客様の大切な宝石を扱う以上、アトリエは常に整っていなければなりません。
ロジカルに、システマティックに。
今はとてもすっきりしています。
宝石の管理はアプリを使い、AIの力も大いに借りています。
一人経営のため忙しくなるとどうしてもSNSやブログがおろそかになります。
それは広告に助けてもらいました。
初めは人にお願いしていましたが、自分の方がお客様のことを理解しているので、独学で学び今は自分で動かしています。
どれもこれも正確で、本当にいい時代に生かしてもらっていると感謝しかありません。
店舗代、人件費、在庫。
これらを持たないことで、お客様に還元できることが格段に増えました。
自分の見栄、お店の見栄のために新しいものを購入したり経費は一切使わない。
その代わり直接お客様に還元できるものなら惜しみなく使う。
自分が提供したもので、誰かに喜んでもらいたい。
幸せになってもらいたい。
その気持ちは、人一倍強いのだと思います。
だから、私は宝石を仕事にしています。
2026年は、どんな一年になるのか。
自分自身に納得できる仕事を続けながら、迷ったときや考えたいときに、ふと思い出していただける存在でいられたら幸いです。
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