2024.11.22

蕾のリング

当店の宝石のリフォームで一番多いリングが【蕾】という名前のリングです。
エンゲージリングとして作る方もいらっしゃいますし、ご自身のデイリージュエリーとして作る方もいらっしゃいます。
お母さまからお嬢様へのギフトとしても選んでいただいておりますよ♪

シンプルなふくりん留のリングはある程度大きさがあると素敵なんですが、蕾のリングは、デザインの特性上、ダイヤの大きさに関係なくかわいく仕上がります。

こちらはCADのデータになります。
石の周りにぐるっとミルグレンが施されており、小さな4本の爪でダイヤをしっかり留めたデザインになります。

おすすめは18金の艶消しで、指にしっくりなじんでとてもさりげなくおしゃれにかわいく身に着けていただけますよ♪

プラチナですと鏡面仕上げ(つやつや)がおすすめです♪

サンプルなんですが粒がでかすぎた笑
これは直接ミルグレンで止めるミル留という留め方なんですが、なんかあんまり繊細な感じがしないので、今はこのようなつくり方はしていないです。

こちらは3D造形物。
CADで図面を書いた後、3Dプリンタで出力したもので、この造形物をもとに型をとっていきます。
爪の太さ、ミルグレンの大きさは、企業秘密(笑)
見た目が美しく、なおかつ職人さんが留めやすく、ゴム型とるときに爪が折れたりしない絶妙のサイズ感。
何度も何度も失敗してようやくつかんだデータです。

腕の形状にも秘密あります。
指の形によって、腕の形状は微妙に変えています。

例えば手が小さい方で、指が細い方は、太いアームよりも華奢なアームのほうが似合います。
ただ、華奢にすると、ペラペラの宝石になってしまったり強度に問題が生じますので、当店では最低のアーム太さ+厚みというのを決めています。(こちらも企業秘密)
上から見たときにすごく華奢でも、厚みを持たせたら強度が保たれます。
私の作る宝石は、細いけど、重たい!ってよく言われます。

物価高で、裏抜きを大きくしたり、地金をすくなくしたりして、作り手もいろいろな試行錯誤をしていますが、それぞれのお店で、ここだけは譲れないっていうものがあると思うんです。
うちは、ぺらいジュエリーは作らないっていうのが譲れない部分かな。
とくにリフォームは、譲り受けたもの。
きっとまた譲っていかれると思うんです。
宝石は資産になるから、もし手放すことになったとしても、相応の価値をつけてもらえるような作りにしたいっていう思いがあります。
 
素敵な刻印いれました♪
当店は男性のお客様も多いです。
宝石のおばちゃんってなんだかぐいぐいくる怖そうなイメージがぬぐえませんが笑
私は特にそういう感じではないと思うので、男性もお気軽にご相談くださいませ♪
宝石のお話もそこそこに、経営の話とか、お仕事の話とか、車の話とかいろいろです。

上の写真は18金の艶消し。
マットな仕上がりですが、シルキーな艶がとても繊細できれいなのです。

当店は刻印も金額の中に組み込んでいます。
ご自身でリフォームされる方は、一番多いのはお名前の頭文字。
私は【ゆうこ】なので、【Y】です。
日本語でも、英語でも。
フォントもいろいろございます。

前金いくら?って聞かれるのですが・・・。
リフォームの場合空枠を内金扱いにしています。

フルオーダーの場合は30,000円をいただいています。
この30,000円ってどこから来ているのかというと、CAD製作費になります。

ちょっと前はいただいていなかったのですが、悲しいことに、私が書いたCADを持って安く作ってくれる業者さんのところに行く節操ないことをする人がいまして。
私は大阪の工房何社かとお取引しているので、連絡いただくことがあるんですよ。
データと打ち合わせメモに社名いれてるから。
デザイナー同士も横のつながりってあるから、わかるんですよね。
そういう人はもうブラックリスト入りです。
しれっと再度オーダーしに来られても絶対に受けません。
図々しい人、常識のない人、搾取する人、自己中心的な人は嫌いなので一生関わりません。

そういう前例があったので、30,000円いただいてますが、納品の際は30,000を引いた金額をお支払いいただいてます^^

宝石つくりは、その時だけのつながりではなくて、一生のお付き合いになります。
お客様がデザイナーを選ぶのはもちろんですが、私も相手を選びます。
お互い気持ちよくお付き合いしていきたいですね^^

とういうことで、当店のお客様は素敵な方ばかりなので、私はとても幸せに楽しく制作させてもらっています。
ほんとにありがたいです。

宝石を通して、これからも幸せなつながりがどんどん広がっていくといいな♪
そして、そのためにも、私自身、技術を磨くだけでなく人間力も育てていかないといけません。
頑張ります^^

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