2026.08.19
翡翠をK18バングルへ|翠雨 Suiuのジュエリーリフォーム
鮮やかな緑が印象的な、質の高い翡翠。
今回ご相談いただいたのは、この美しい翡翠を主役にしたバングルの制作でした。
素材にはK18をたっぷりと使い、ダイヤモンドを添えながら、華やかすぎず、どこか手仕事の温かみが感じられるデザインへ。
作品名は「翠雨 Suiu」。
小さなダイヤモンドが雨粒のように散り、中央の翡翠が静かに存在感を見せるバングルです。
翡翠を主役にした、フルオーダーのバングル
今回の制作でまず大切にしたのは、翡翠の見せ方でした。
翡翠の石枠は覆輪留めをベースにしながら、縁をレースのスカラップのように丸く切り取っています。
石をしっかり包み込みながらも、一般的な覆輪留めよりやわらかな印象に見えるようにしました。

バングル部分には、小さなダイヤモンドをランダムに配置。
それぞれのダイヤモンドはミルグレインを施した丸い石枠に留め、均等に並べるのではなく、間隔や高さに少しずつ変化をつけています。

最初にお出ししたデザイン案では、翡翠の周囲にもダイヤモンドを多く配置した華やかな案と、翡翠そのものを主役にしたすっきりとした案の両方をご提案しました。


最終的には、翡翠の色と艶をより美しく見せるため、中央はシンプルに。ダイヤモンドはバングル部分へ散らすデザインに決まりました。
フルオーダーでは、完成形だけを見るのではなく、こうしていくつかの方向性を比較しながら、その宝石に一番似合うバランスを探していきます。
サイズ感と仕上げ、安全性まで丁寧に
バングルは、リング以上にサイズ感が重要なジュエリーです。
大きすぎれば手から抜けやすくなり、小さすぎると着脱しにくく、腕への収まりもよくありません。
今回は原型を何度も出力し、実際のサイズ感を確認しながら調整を重ねました。
見た目だけでなく、着けたときに自然に収まること。長く使ううえでは、とても大切な部分です。

仕上げにも二つの表情を持たせています。
バングルの表面は艶消し加工にしました。
バングルは日常の動作の中で細かな傷が入りやすいため、最初から艶を抑えることで、傷が目立ちにくく、落ち着いた表情を楽しめます。

一方、内側・側面・石枠は鏡面仕上げに。
正面から見たときはやわらかな艶消しですが、動いたときや横から見たときには、鏡面部分がさりげなく光ります。
この仕上げの違いが、K18の質感と翡翠の瑞々しい緑をより引き立ててくれます。

さらに、万一の落下に備えてセーフティチェーンも取り付けました。
美しいジュエリーであることはもちろんですが、実際に安心して身に着けられることも、制作では欠かせない要素だと考えています。
今ある宝石を、これから身に着ける形へ
完成した「翠雨 Suiu」は、翡翠の存在感をしっかり残しながら、ダイヤモンドとK18が自然に寄り添うバングルになりました。資産として大切にされることの多い翡翠も、しまったままにしておくのではなく、今の暮らしに馴染む形へ整えることで、身に着ける楽しみが生まれます。
ジュエリーリフォームやオーダージュエリーでは、宝石の価値だけでなく、その方がどのように使いたいかまで考えてデザインすることが大切です。
バングルにしたい。
普段使いしたい。
華やかすぎず、それでも宝石らしい美しさは残したい。
そんなご希望から、形や素材、仕上げ、安全性まで一つずつ決めていきます。
大阪・新大阪で翡翠のジュエリーリフォームやフルオーダーをご検討の方は、まだデザインが決まっていなくても大丈夫です。
お持ちの宝石を拝見しながら、その石がこれから最も自然に身に着けられる形を、一緒に考えていければと思います。
今回の制作価格:880,000円(税込)
※2026年7月時点の地金相場に基づきます。翡翠やダイヤモンドのサイズ、バングルサイズ、素材、仕様により価格は変動します。