2026.09.17
古いルビーリングを繊細なK18リングへ
昔のジュエリーに使われている宝石には、今見ても美しいものがたくさんあります。
けれど、デザインに高さがあったり、ボリュームがあったりすると、今の服装には合わせにくく、いつの間にかジュエリーボックスにしまったままになってしまうことも。
今回お預かりしたのは、鮮やかな赤色が美しいルビーのリングです。

リフォーム前は、ルビーの周囲をダイヤモンドで取り巻いた華やかなデザイン。お客様は「デザインが少し古く感じること」「高さがあって着けにくいこと」を気にされていました。
また、普段はゴールドがお好きとのこと。
そこで、ルビーの存在感はきちんと残しながら、今の装いに合わせやすいK18のリングへリフォームすることになりました。
気に入ったデザインを、そのまま作らない
お打ち合わせの際、SHIYUKAでご用意しているサンプルリングをご覧いただきました。
お客様が気に入ってくださったのは、細いアームに大小のメレダイヤモンドをランダムに散りばめた、華奢で繊細なデザインです。
ただ、サンプルは少し可愛らしさのある雰囲気。
今回のルビーにそのデザインをそのまま合わせるのではなく、もう少しすっきりと、大人の方が着けやすいバランスに整えたいと考えました。
そこで、ルビーの周囲をダイヤモンドで取り巻くデザインにはせず、センターのルビーはシンプルに一石で。
一方、アームには元のリングに使われていた大小のメレダイヤモンドを散りばめました。
きれいに一列に並べるのではなく、大きさの違うダイヤをリズミカルに配置することで、華奢なリングの中にも動きが生まれます。

「このデザインが好き」というお気持ちは大切にしながら、宝石やその方に合わせて少しずつ調整する。
オーダージュエリーでは、そんな匙加減を大切にしています。
低く、繊細に。それでもルビーの存在感は残して
もうひとつ大切にしたのが、リングの高さです。
以前のリングはセンター部分に高さがあり、それが着けにくさのひとつになっていました。

新しいリングでは石座をできるだけ低く仕立て、ルビーが指元から大きく浮いて見えないようにしています。
ルビーを留める爪には「割り爪」を採用しました。ひとつの爪先が二つに分かれて見える留め方で、繊細なアンティークジュエリーを思わせる表情があります。
装飾をたくさん加えるのではなく、この小さなディテールでほんの少しクラシカルな雰囲気を添えました。

アームのダイヤモンドは一石ずつ爪留めに。K18は鏡面に仕上げ、細いゴールドのラインとダイヤの光が軽やかにつながるようにしています。
華奢なデザインですが、センターにはしっかりと色のあるルビー。
甘くなりすぎず、かといってシンプルになりすぎない。そのバランスが、このリングの魅力だと思います。
「好き」と思えるジュエリーへ変えていく
最初のお打ち合わせでは、一度持ち帰って考えられることになったお客様。
その後すぐに再来店してくださり、リフォームをお任せいただくことになりました。素敵なご友人とご一緒に、それぞれジュエリーリフォームをご依頼くださったことも印象に残っています。

昔のジュエリーをリフォームするとき、元のデザインの面影をどこまで残すかに正解はありません。
今回のように、宝石はそのまま大切に使いながら、デザインや地金の色を大きく変える方法もあります。
今の自分が好きな色、好きな雰囲気、普段の服装。
そこに合わせて仕立て直すことで、しまっていた宝石がもう一度、身に着けるジュエリーとして日常に戻ってきます。

※最後に刻印をいれます。ご自身のものと分かるように名前の頭文字を入れる方が多いです。
大阪・新大阪のSHIYUKA Jewelry Worksでは、完成形が決まっていない段階からご相談いただけます。
「古く感じるけれど、どう変えたらいいか分からない」というジュエリーも、実際の宝石を拝見しながら一緒に考えていきます。どうぞお気軽にご相談ください。
素材:K18/ルビー/メレダイヤモンド
仕様:センター割り爪・サイド爪留め/鏡面仕上げ
リフォーム価格:308,000円(税込)
大切なジュエリーのリフォームをご検討中の方へ
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