2016.01.16

オルゴールをイメージしたお誕生石の10金リング

お誕生石を使った10金のリングのオーダーをいただきました。

今回のテーマは『お誕生石』

以前、バースストーンネックレスをご注文いただきまして、そのネックレスに合わせてリングをとご連絡いただきました。

『シンプルなリング』

というご注文以外、後はお任せでしたので好きなように制作させていただきました^^

まず、リングはワックスから作ることに。

リングの元になる原型はワックスを使って作成しました。

石がぴったり収まるように削り出して作っています。

そのあと腕のデザインに。

腕のデザインをどうするかお客様と相談し、オルゴールのように粒々を配することに決めました

イメージしやすいように別のワックスで粒々のサンプルを作りました。

この時点で、リングは『オルゴール』のイメージなっています。

問題はこのつぶつぶの量。

始めたくさん粒々を敷き詰めようかと思っていたんですが、

途中まで作ってみて、『なんか違う!』と思い、急きょ変更。

結局、程よくばらけた、華奢で繊細なイメージで作ることにしました。

ワックスペンを使って一粒一粒つけていきます

粒々の部分だけ、インレイワックスというワックスを使っています。

粒々が綺麗に出来上がるのと、盛るようなデザインにはこのワックスが適しているように感じます。

粒の大きさは大小さまざまでリズム感が生まれました左右でアシンメトリーにしています。

なんとなく水玉みたいですね^^

お客様に画像をお見せしたんですが、これが10金になるというイメージがなかなか

されにくいようでして(そりゃそうだ。)、お任せします!との一言でこのまま鋳造に出しました。

鋳造から上がってきたリングは、ガサガサとしたちょっと不安になっちゃうようなもの。

それを丁寧に磨いて磨いて、ピカピカの10金リングに仕上げます。

ある程度磨いたあと、石留めに入ります。

今回、石が小さく、高さのあるルースでしたので、ちょっと難しいと判断し、

職人さんにお願いしました。

バースストーンリング旋律8

トントントン・・・とリズミカルに叩いて、フクリン留めにしています。

中央のシトリンは、高さのある石を選んでいます

リングの完成!

シトリンが、まるで黄金糖(ってご存知かしら?)みたいで、とってもかわいいのです。

10金で仕上げた腕の部分は使うごとにアンティーク感が増していきます

粒々も素敵です。

使うごとに味が出て、少しずつアンティークのような風合いになってくることでしょう。

地金もしっかり使っているので、ペラペラではなく、金の厚みも感じていただけます。

着け心地はもちろん最高に良いです^^

お届け後とてもうれしいお言葉をいただきました!

線

どうしてもバースディストーンのリングが欲しくて、製作をお願いしました。

完全にお任せしてしまいましたが、とても可愛く素敵なデザインに仕上げて頂き、凄く気に入りました!

この度は無理なリクエストに応じて頂き本当にありがとうございました。

ずっと大切に身に付けていきます♡

また宜しくお願いします。

線

メッセージをいただいたとき、嬉しくて、涙がでました。

やっと彫金でオーダーメイドできた。

まだまだ未熟な私にオーダーをしてくださったこと、この嬉しさは一生忘れません。

私はこのような仕事をしていますが、とても不器用です。

だから人一倍時間もかかるし、いっぱい練習しなくてはいけません。

このオーダーも、ぱぱっと仕上げることはできず、何度かやり替えをしたので

とても時間がかかりました。

だからこそ、思い入れもあるし、私にとっても大好きな作品になりました。

制作の最中は、どうしよう、どうしよう、、の連続でしたが、

振り返ってみると、とても楽しい制作だったな~と思います。

今回のオーダーメイドで、いつまでも挑戦し続けることを心に決めました。

出来ないかもって思っても、とりあえずやってみよう。

出来るまでやろう。

そう思います。

最後に、お客様へ向けて、作品に詩を付けました。

旋律

私の人生をメロディーにするなら

それはきっと美しい音楽に違いない

線

参考価格 税込30,000円~

※天然石の種類によって変動します

オーダーメイドのご依頼ご相談はこちらからどうぞ

 

 

 

ご予約

店舗・アクセス