2025.10.30
思い出のジュエリーをもっと身近に プチリフォームのすすめ
― プチリフォームで生まれ変わるジュエリーの楽しみ方 ―
ジュエリーリフォームと聞くと、「すべて作り替える」「高額になる」という印象を持たれる方も多いかもしれません。
も実は、ちょっとした“プチリフォーム”でお気に入りのジュエリーを新鮮に蘇らせることができます。今回は、そんな“プチリフォーム”で見違えるように輝きを取り戻した3つの事例をご紹介します。
〇ホワイトゴールドのリングを、あたたかみのあるゴールドに
18金ホワイトゴールドとダイヤモンドの取り巻きリング。
お客様は「やっぱりゴールドの方が好き」とのことで、アーム部分のみをメッキ加工でイエローゴールドにお仕立てしました。


私自身も初めての試みで、仕上がりを見届けるまで少しドキドキしましたが、想像以上に美しく、華やかに生まれ変わりました。
金属の色が変わるだけで、印象がぐっと変わるのがジュエリーの面白いところです。
〇使わなくなったイヤリングを、ネックレスチャームに

次はダイヤモンドのイヤリング。
直結タイプで、長時間つけると痛みがあり、ほとんど出番がなかったそうです。
「このまま眠らせておくのはもったいないですよね」とお話ししながら、今回はプレゼント用のネックレストップにリフォームしました。

お手持ちのチェーンを使われるとのことでしたので、バチカン(チェーンを通す部分)を少し大きめに。
作家作品の18金イヤリングを、2つのトップに
最後は、作家さんの手による18金のイヤリング。

しっかりとした重みがあり、「これを落としたら…」という不安から、出番が少なかったそうです。
左右でデザインが異なっていたため、それぞれを活かして2つのネックレストップに仕立て直しました。

こうしたリフォームは、アートピースのような個性を保ちながらも、日常使いできる形に変える素敵な方法です。
小ぶりながらも上品で、もとはイヤリングだったとは思えないほど自然な仕上がりになりました。
イヤリングのプチリフォームは、実はとても人気があります。
「ちょっとだけ手を加えて、もう一度身につけたい」
――そんな想いを叶えてくれるお店は、意外と少ないかもしれません。
新しいジュエリーを一から購入するのも素敵ですが、思い出の詰まったジュエリーに少し手を加えることで、 手頃に、そして心地よく毎日身につけられる一点に生まれ変わります。
ジュエリーは、“形を変えて生き続ける”ことができる宝物。
そんな変化の瞬間に立ち会えるのは、いつも本当に幸せなことです。