2026.09.08
余ったダイヤを活かすジュエリーリフォーム
サファイアのリングをリフォームしたあとに残った、小さなダイヤモンド。
「ダイヤだけ持っていても使い道がないので、どうしましょうか」
そんなご相談から、今回のリング作りが始まりました。
お預かりしたのは、もともとサファイアの脇に留められていたメレダイヤモンドと、細長い台形のテーパーダイヤモンドです。

サファイアはすでに別のジュエリーへお仕立てしていましたが、脇石として使われていたダイヤも、とてもきれいなものでした。
せっかく残っているのなら、しまったままにするのではなく、今度はこのダイヤたちを主役に。
ラウンドとテーパー、形の異なるダイヤモンドを組み合わせたハーフエタニティリングへリフォームしました。
ご相談から生まれた、少し個性的なエタニティリング
古いジュエリーには、センターストーンの周りに小さなダイヤモンドが留められていることがよくあります。
なかでもテーパーダイヤは脇石として使われることが多い一方、リフォームでは少し扱いの難しい宝石です。
一見同じように見えても、一石ずつ幅や長さが異なることが多く、決まったサイズの枠へそのまま入れられるとは限りません。
今回はフルオーダーで、一石ずつ実際のダイヤに合わせて石枠の寸法を決めていきました。

デザインは、丸いラウンドダイヤの間にテーパーダイヤを配置しています。
テーパーの直線的なラインがほどよいエッジをつくり、その間にラウンドの柔らかな形が入ることで、シャープになりすぎない表情に。

前回お作りしたジュエリーが18金だったことから、今回は雰囲気を変えてプラチナをご希望いただきました。
石の大きさが違うからこそ、配置を丁寧に
今回、特に時間をかけたのがテーパーダイヤの角度と石同士の間隔です。
大きさの異なる石をただ横一列に並べるだけでは、きれいなラインにはなりません。
間隔を詰めすぎると見た目が重たくなり、反対に広げすぎるとリングとしての強度にも関わります。
それぞれのダイヤの寸法を確認しながら、テーパーをどのくらい傾けるのか、ラウンドとの間隔をどの程度取るのか。
正面から見たときの流れと、リングとして必要な構造の両方を見ながら調整しました。
石枠から一つずつ寸法を合わせていくため、なかなか根気のいる作業です。


すべてのダイヤモンドは爪留めにし、石の形がしっかり見えるデザインにしています。
素材はPt900。完成したリングは、プラチナのすっきりとした色合いの中で、ラウンドとテーパー、それぞれの形の違いが楽しめる仕上がりになりました。
「余った石」も、もう一度使えるジュエリーに
ジュエリーリフォームでは、メインの宝石を外したあとに小さな脇石が残ることがあります。
サイズも形も揃っていないため、「これは使えないかな」と思われることもあるかもしれません。
けれど、既製の枠に宝石を合わせるのではなく、宝石に合わせて一からデザインするフルオーダーだからできることがあります。


今回のリングも、もともとはサファイアを引き立てていたダイヤモンドから生まれました。
今度はそれぞれの形の違いをデザインとして活かし、普段の装いにも合わせやすいダイヤモンドリングに。
ジュエリーをリフォームするときは、大きな宝石だけでなく、脇に留まっている小さな石にもぜひ目を向けてみてください。
「この石も使える?」「何にしたらいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
大阪・新大阪の事務所で、実際の宝石を拝見しながら、その石に合った方法をご一緒に考えています。
お手元に眠っているジュエリーがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
参考価格:319,000円(税込)〜
※使用する宝石、リングサイズ、地金相場、仕様などにより価格は変動します。
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