2021.03.02
続けることの大切さ
アクセサリー作りから始まって今はジュエリーのリフォームやリペアをメインにやり、モノづくりを仕事にしてから10年がたちます。
この10年、山あり谷ありでした。
途中でやめようと思ったことは一度もないけれど、そんなに悩んでしんどくなるなら辞めたら??と夫に言われたのは一度や二度ではありません。
正直、とても苦しいことばかりでした。
楽しく作っていたのは本格的に仕事にするまで。
趣味の領域でいたころの方が楽しかったです。
一番コンプレックスだったのが、詩喩花=○○というアイコン的な作品が一つもなかったこと。
なんかいろんなものを作ってきました。
スイーツデコみたいなことをやっていた時もありましたし、レジンをやっていたこともありました。
ゴムブレスレットを作ったこともありますし、結局どれも定着しなかったというか、これっていうものが出来上がらなかったです。
どれもこれも、そのときそのときで一生懸命考えて作った思い入れのあるものであることは確かですが、誰でも作れるということが自分の中で受け入れられなくて、ジレンマを抱えながらの制作をしていました。
今考えたら一体どこを向いて作っているんだと自分を叱責したい気持ちになりますが、その時の私はそれがコンプレックスだったんですね。
それが先日、コンプレックスが強みになった瞬間が訪れました。
とにかく連日のようにリフォームやお修理の相談を受けるのですが、
こういうの、出来る??
こういうの、預けるのも恥ずかしいけれど、大切なものだから直せる?
というご質問がとても多い。
たいてい、出来ますよ^^
って答えるのですが、これって、今まで自分がいろんなものに手を出してきたからこそ言える言葉なんだな~とハッと気が付いたんですね。
アイディアが凄いわね。
お客様にかけていただいた言葉で、今までコンプレックスだったことが一瞬ですくわれました。
誰でも作れるのなんてどうでもよくて、アイディアがたくさんあるかどうかがお客様にとって大事なんだなって。
相変わらず、詩喩花=○○というアイコン的な作品はできていません。
いつかできるのかもしれないし、出来ないのかもしれない。
出来なかったとしても、私のメインの仕事はリフォームやリペアだから、ブランド色があまり出ない方が良いのかもしれません。
悩みながらも、途中で辞めずにしぶとく一生懸命やり続けたこと。
それが今こうして役に立っているわけですから、続けるって本当に大事だな~と改めて思います。